愛しき歳月

とある知人の日記で「紅茶・ハーブティー」という本がもう10年も前の……という紹介をされていてびっくり。

慌てて自分の本棚から引っ張り出してみると、確かに95年となっております。絶句。

何故かというとこの本、各喫茶店のオリジナルレシピを紹介しているのですが、10年前にこれだけ多様なアプローチを紹介した本は他になかったのです。その後、色々とあってお茶に関する本を殆ど人に譲ったときも何となく手放せなかった本の一冊なのは、やはりこれから学んだところが少なくないからだと思います。

直接そのレシピを使うわけではなく、一つの参考として「だったら自分はこうしてみよう」と試行錯誤しては、当時よく立ち寄った常連さん達に実験台になって貰ったことまで思い出して苦笑い。

今綴ると……喫茶店は最低10年やって本物だ、という言葉がありますが当時10年続いていた名店が今はない、という現実に厳しさと寂しさを感じました。中には当時のスタッフが新たにお店を出しているところもありますが、やはりちょっと違うのですよね。

出会いもあれば別れもある、お茶に限らず普遍の法則。だからこそ『一期一会』と思って出会いを大事にしていきたいものですね。

なんとはなしに「サーモピレー」レシピなシナモンティで午後の紅茶を楽しんだのでした。