続・touch

 前回のエントリについてtanizakuraさん曰く

iPod使いたいなら、Mac miniくらい買いましょうや。
Mac買えないなら、iPod使わないで、CREATIVEとかの安物を使えば良いじゃないの。

きっついなぁ……真実だとは思いますが(苦笑)

 一応明言しておきますが、今回の一連の騒動、悪いのは100%アップル本社と、日本法人です。ここ数年で最大の失態*1とも言えます。動作環境としてうたっている以上、それで動かないものを出してしまったというのは言い逃れの出来るものではありません。それが嫌なら最初からWindowsに対応なんてしなければよかったのですからね。
 元々Mac OS用のガジェットとして出発したiPodWindowsに対応したのは経営上「大人」な判断であり、それは正しかったと思います。エコシステムの構築に成功し、結果的に十分なキャッシュフローを得て、MacintoshIntel CPU移行をスムーズに進めることが出来たのですから。ですから、その後の対応も「大人」であることが求められるのは当然であり、今回の騒動においては現時に於いて落第点といえるでしょう。
 ここまでは百も承知の上で

AppleiPod』を使うならば、親和性の高い『AppleMacintosh』を使った方が幸せじゃない?

というのが多少の揶揄も含めての先日の発言となるわけです。正直な話、Windowsで得られるものの全てを同様に得られるか?と問われれば否ですし、誰にでも勧められるか?と問われればやはり否なのですが、結局のところ優先順位の問題であって、そこに何かの意味を見出したからこそ、市場的にマイナーなOSを使っている人達がいるわけです。*2
 今回の一件は今まで築いてきたAppleというブランドに確実に傷をつけたわけですが、その一方で「あー、実にAppleらしいなぁ」と一部に変な納得をさせてしまった困った一件です……touchのガジェットとしての価値は非常に高いと思うんですけれどねぇ。会社としては相変わらずで困ってしまいます。

*1:「失敗」ではない

*2:敢えて「純正」以外でシステムを構築する楽しみ(そして苦労)もあるわけですけどね