日本橋にて

 INT.さんと別れ、三井記念美術館へ。井家の茶箱と茶籠を見てきたのですが、流石というしかないですね。各々の好みを、こうやって一つのものへと仕上げていく様はなかなか思うようには往かないのが常なのですが、それ故に個性が垣間見えて素晴らしい作品群でした。特に気に入った『薬師寺古材六角茶箱』をじっくり眺めていたら、和装のご婦人から

「随分と熱心にご覧になってますね。自分で作ってみたいようにも伺えました」

と言われてしまいました……木地を活かして表情豊かに仕上げた様は心惹かれましたが、木は苦手なんですよねぇ。いつかの宿題、ということで。