全然OK?

 お店での話。お客様が支払いの時に千円札を出して「これで足りるかね?」と言われたのに対して、レジが

「全然足りますよ」

と...言っちゃったんですね。お客様が一頻り「最近の言葉遣いは」云々を言って帰っていったのですが、レジの子があまりにもしょげかえっていたので

「大丈夫、『全然OK』ですよ。」*1

 と説明...ただ、だからといって先ほどのお客さんが間違っている、とも言いたくはないのですよね。言葉は常に変容するものですから相手を含めて使い分ける必要性はあると思いますね。
 むしろ怖いのは言葉による表現の多様性を失ってしまうこと、だと思いますしね...「萌え」とか(苦笑)

*1:よく言われる「全然・・・ない」の形(否定の呼応)のみが正しい、と思われるようになったのは戦後の話。明治・大正文学では肯定表現で使われているのも珍しくないし、昭和・平成に至っても決して「誤用」ではない。故に学術的には『全然』正しい...むしろ『とても』の用法の方が歴史的には面白かったりするのですが...こういうのって興味あります?