20年後の自分へ

 親戚筋に不幸があり、その関係で父親からある話を持ちかけれれました。曰く

「うちもささやかながら蓄えがある。いずれ相続するにあたってお前はどのようにしておいて欲しい?」

それに答えて

「そんなもの残す必要が全くない。元気なうちに自分たちの楽しみのために使いなさい。強いて言うなら葬式代だけあればいい。」

 これはある種「冷たい返事」なのですが、それはさておきまして。幸いなことに少なくとも自分を賄える程度の職と、最小限の需要が存在する技能を得られたので、自分の将来についてはあまり悲観視していません。まぁ「幸せな家庭」を作れるか?と問われると難しいところですが。
 この問いからも伺えるのですが、病を得たときの保険などもきちんとした上での話でしたので、余程のことさえなければ親たちもまたお金に困ることはないでしょう。いくら今元気だからといっても、平均年齢からすればあと20年、元気に動けるのはさていつまでやら……余裕があるのであれば、残りの人生に彩りを加えることを優先して然るべき、だと思うんですけれどね。
 ということで、20年後にうっかりこれを読み返してしまった自分へ。この時の自分に対してなんと言いたいですか?