さて、その後の入れ方についてみてみましょう。

紅茶1杯当たり2グラムの茶葉をティーポットに入れる

基本的にはこの分量です。ただ大きなマグカップに2gというのは少々足りない気もしますけど

お湯が沸いたら、茶葉をいれたティーポットにお湯を注いで軽く混ぜ、3分間待つ

軽く混ぜるのは紅茶の美味しさを引き出す「ジャンピング」を誘う効果もあるのでお勧めです。ただ、ティースプーンでかき混ぜるときは慎重に...茶葉はデリケートですから乱暴に混ぜると壊れて雑味が出ます。

3分間...これまた難しいところです。紅茶の味を引き出したいなら「多めの茶葉を短時間で」よりも「少なめの茶葉をじっくりと」の方がいいからです。日本人の味覚的にも紅茶の渋みはなかなか合わないものがありますので、多少でもリスクを減らす方向で出した方がいいでしょう。

紅茶を注いでから牛乳を入れると、牛乳のタンパク質が高温で変性して風味が損なわれるため、マグカップには先に牛乳を入れるよう指示。これに紅茶を注いで出来上がりとなっている。

出ました。永遠の命題「ミルクが先か後か」
これに決着をつけることは絶対に不可能です。何故なら英国人どうしでも決して相容れない問題なのですから。

ミルクを先に入れた場合、実はお茶とのバランスを取りにくい、という面があります。水色で大体の頃合いを判断するのが難しいからです。とはいえ、タンパク質の変性も避けたいところ。私は前述の「少なめの茶葉をじっくりと」抽出するのと、急にミルクを注がない&ミルクをあらかじめ若干温めておくなどの準備をした上で後で注ぐ派です。

砂糖を入れるかどうか...はやはり「好みで」しょう。ただ、疲れがあるときは普段砂糖を入れない人でも隠し味程度に入れるだけで随分と違う印象にもなりますのでお試しください。

飲むのは、60─65度ほどに冷ましてから

分量にもよりますがミルクを入れた時点でほぼこの温度になってますので問題ないでしょう。